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「多い日で100個以上鑑定した。ばれたら逃げられないと思っていた」。約1年8カ月にわたり、鑑定の操作に携わったと証言する30代の元社員の男性が毎日新聞の取材に応じ、会社から受けた指示の内容や、かさ上げの手口を語った。。。。。詳しくは下の記事へ
要点をまとめてみると
- 内部告発したのは全国宝石学協会(全宝協)東京ではなく福岡支店の男性
- かさ上げ指示は東京本社から支店各部署への組織的な指示
- 指示はカラーに関してのみで、「1カラット以上の石についてD〜Fを決定する場合半ランク、カラレス側へ修正」「G〜Kまでを1ランク、カラレス側へ修正」
- 指示期間は2007年2月から2008年10月 その数一日に100個以上
- これは告発した側からの記事です。日本の鑑定、鑑別機関のウォッチャーであるところの宝石鑑別団体協議会が21日に対応策を発表するらしいです。(今は19日。。また更新します)
私のコメントその1
消費者側にしてみれが、自分の購入したダイヤのカラーがEではなくFでした、ということです。 つまり、たとえば30万円でEカラーですからFだったら27万円だったのに〜!
『まあ2〜3万のことだったらしょうがないか。。。おめでたいブライダルに買ったものだし。。ケチつくのも嫌だから。。。』なんて人が多いのかな〜なんて想像しますが。。。
これが1cキャラットDカラーIFクオリティーを買った人にとってみれば、実はEカラーでした。なんて言われたら全然価格も価値も違ってきますから大変な騒ぎです。
あなたならどうされますか〜? 購入店に持ち込みましょうか。。
でも。。一番泣いているのは輸入元さんですね。
デパートなど売った先から返品とか鑑定取り直ししろ、なんて要求されるでしょうから。。それこそ何千、何万ピースって扱っていた業者さんは
かなり打撃をこうむると思います。
私のコメントその2
ここでちょっと分かりにくいのでダイヤの流通経路を説明しておくと。。
カットされたダイヤモンドは鑑定書無しの状態で輸入されてくることがほとんどです。 ロットで仕入れられたダイヤは全国宝石学協会など(東京、御徒町に多いですね)の鑑定機関に
出されて、EとかFとかIFとかVVSやカットグレードなどのお点を頂きます。(簡易鑑定とかソーティングを呼ばれます)
それがこちらの状態。
このときは鑑定書は大きいですし、持ち歩くのにも不便だから発行しません。 お客様に売れて初めて鑑定書を発行してもらいます。このソーティングがあれば自動的に鑑定書を発行してもらえます(写真つきのあれです)
日本の鑑定機関はみんな株式会社で、儲けを出さないといけませんから 輸入業者にしてみれば甘く鑑定してくれる鑑定機関はありがたい。ってワケだし、大量に鑑定を依頼してくれる業者さんはお得意様というわけです。
たしかに全宝協はグレーディング基準が厳しい!といううわさはあったし、私も実感していました。だから鑑定、鑑別依頼するなら全宝協に!という良いイメージにも繋がっていたのに残念です。
ここ東京にも鑑定機関はたくさんありますが、別の鑑定所でも昔いろいろあったところもあるし、今回このニュースを受けて『私のダイヤモンドは全宝協の鑑定書じゃなかったから本当にその鑑定に間違いはないのか?』って言えるのか?
って問題もりますしね。。。。
わたしのコメントその3
カラーグレードってどうやるかご存知ですか?
私も最新はどうなっているのか勉強不足ですがかなりの部分をコンピュータライズされているらしいですが、基準石(マスターストーン)というのがあってその基準石に照らし合わせて、このダイヤはEより黄色いけど
Gよりは黄色くないからF。 なんて決め方をしているのです。
アナログですよね。 人間のすることだし、体調が違えば違うグレードにも見えてきちゃう。東京の今日の空はいつもりより暗い、明るい、なんてことも影響するでしょうから、か〜なり微妙な判定なのです。
わたしのコメントその4
というより感想です。 日本の鑑定機関で働いている鑑定する人。。。は 世界基準であるGIAの教育を受けて合格した人達です。(詳しくはコラム3)
あなたは学んだGIA方式に則ってちゃ〜んと鑑定鑑別しなさいよ。 ってお墨付きをもらった人たちなわけです。(私もだけど。。)
モラルですね。
この告発した元職員さんは 退職金に関して会社ともめた〜?なんてうわさもあるそうですが。。。
協議会(AGL)はその公平性を主張していますが、どだい営利を目的として企業では難しいのではないでしょうか。
わたしのコメントその5
もう!日本の鑑定機関は信じられない!って方はGIAの鑑定書付きのダイヤってのがあります。 これ、つまり日本に入ってくる前に鑑定されているものです。
ダイヤモンドには日本に入ってきたときからこんな鑑定書が一緒に付いてきます。

GIAは他の多くの鑑定機関と違い非営利の鑑定機関です。 残念ながら日本の鑑定書は世界ではほとんど通用しない、といわれています。
GIAの鑑定書は信頼してもいいのではないでしょうか? これももしダメだったらいったい何を信じればいいのでしょうか? →私が書いたGIAの鑑定書に関する記事『5番目のC』
私のコメントその6
ブライダル。。つまりエンゲージリングをご購入される皆様へ
あまりクオリティーやカラー、カット表記、とくに最近はハート&キューピットなどで付加価値を付けてブライダルダイヤモンドとして勧められることも多いですがあまり細かいグレードに一喜一憂せずご予算や大きさ、デザインを考慮してご検討されてもいいのではないでしょうか?
なぜ私がそう考えるか?と言うと
当店(ざまきドットコム)にはダイヤモンドのリフォームをご希望されるお客様が多数いらっしゃいますが、 20年30年経つと、ほとんどのお客様は
『私の石は0.5ctよ。』と、大きさは覚えていらっしゃるのですが グレードに関してはほとんど覚えていらっしゃいません。 やっぱりダイヤは大きさだな〜とつくづく思います。
ある程度投資目的でご購入ご検討の方へ
日本での買い取り状況などご検討されるのがいいと思います。 ダイヤ=換金できる。というのは間違いです。
D,IF,1ct、大きさがデカイ!ピンク!など希少性の高いものは財産価値として高いと思います。 トップクオリティーのダイヤはどんどん少なくなってきています。
それからもちろん、 どちらの鑑定書をお持ちですか?複数で取得もありでしょう。 GIAの鑑定書でしたら、たとえば香港で換金。
といったことも可能になってくるでしょう。 そして。。。 やはりそのストーンパワーを発揮してもらうためにも ダイヤモンドは身につけてなんぼです。
是非その輝きを楽しむためにもジュエリーにしてください。
以下2010年5月15日付けの毎日新聞の記事からの抜粋です。
ダイヤモンドの評価を巡り、大手鑑定会社「全国宝石学協会(全宝協)東京、御徒町」が、かさ上げ鑑定をしていたとの疑いが明らかになった。宝石の代表として「別格」扱いされるダイヤ。しかし、消費者の目では、その価値判断は困難で鑑定書を信用するしかない。全宝協側は「許容範囲の修正」と主張するが、統一基準を定めた業界団体や外部に報告せずに独断で「修正」した経緯は不透明感がぬぐえない。背景には、消費者より業界の利益を優先しようとする企業論理と体質が浮かび上がる。
「日がたつにつれ、段々気持ちがマヒしていった……」。男性は全宝協福岡支所(福岡市博多区)で鑑定業務を担当していた。証言によると、東京本社から支所幹部に電子メールで指示書が届いたのは07年2月。「こんなことしなくちゃいけない」。「決定内容」と書かれた書面を見せる上司の苦しげな表情を今も記憶している。
指示書には「1カラット以上の石についてD〜Fを決定する場合半ランク、カラレス側へ修正」「G〜Kまでを1ランク、カラレス側へ修正」と「カラー(色の濃淡)」の評価を甘くするよう記載されていた。
全宝協側は「ボーダー(ランク間の境界)付近のダイヤに限って修正する趣旨であり、鑑定担当者には別途口頭で周知していた」と反論する。だが、男性は「そんな説明はなかった。ボーダー付近だけでなく1日90個なら90個、一律に甘く鑑定した」と語った。
ダイヤの鑑定は、流通過程で行う業者向けの「簡易鑑定」と、消費者に渡す「鑑定書」の2種類がある。特に鑑定書は、消費者が購入を決める重要な手がかりとなるだけに、業界団体も信頼性の向上に努めてきた。
鑑定担当者は基準石セットを並べた専用ケースに対象のダイヤを入れ、肉眼で見比べてランクを判定する。最も無色に近い最高級をDとし、以下E、F……とアルファベット順に分類する仕組みだ。
ところが、福岡支所では本社からの指示後、基準石と見比べて「E」なら一つ上の「D」、「G」なら同様に「F」などと、甘く判断したデータをパソコン入力するようになったという。
「これ、まずいんじゃない?」。職場は混乱した。男性は当時、「不況で業界全体の売り上げが減る中、(鑑定依頼の)受注を増やすためだろう」と推察した。全宝協の収入源の中心である鑑定料(簡易鑑定を含む)は1件4200〜1万7850円。依頼主の宝石業者は販売価格が上がる甘い評価ほど歓迎しがちだという。結局、「逆らっても変わらない」と指示に従い、疑問がわく度に「これが仕事」と自らに言い聞かせたという。
かさ上げ鑑定は08年10月、東京の宝飾店から指摘を受けた後に終わった。だが、今も全国の宝石店にはそれまでに鑑定されたダイヤの一部が在庫として残り、インターネットでも取引が続く。
男性はその後退社した。「会社の指示とはいえ、買った人には謝罪したい。消費者に問題を黙ったままでいる会社が許されていいはずがない」と語った。
◇信頼喪失に危機感 宝飾店関係者「情報公開を」
消費者にとってダイヤの品質は専門家の目が頼り。それだけにかさ上げ鑑定が明らかになったことは、信頼で成り立つ宝飾産業界全体を揺るがしかねない問題だ。店関係者は「日本のダイヤ市場は不透明な部分が多い。市場を透明化しなければ業界は信頼を失う」と危機感を募らせる。
市場調査会社「矢野経済研究所」の推計では、09年の国内宝飾品小売市場規模は約9283億円。ダイヤはその半分を占め、婚約指輪などとして親しまれている。
全宝協側は「自社評価のずれは、多数の依頼主から指摘があり、独自収集したデータでも裏付けられている。修正範囲も結果的に誤差とされる限られたものだ」と主張する。
だが、宝石鑑別団体協議会に誤差の存在を説明し、修正の承認を得ることはしていなかった。業者が勝手に「許容範囲」として評価に手を加えれば、統一基準はなし崩し的に破綻(はたん)する。
また、技術的な限界で生じたやむを得ない誤差と、基準に基づく結果を操作する行為は同程度の修正幅としても全く意味合いが違う。協議会幹部は「鑑定会社から自分たちの見方が正しいかどうか協議会に相談を持ち込まれることはある。そうした作業はいくらでもできたはずだ」と疑問を投げかけた。
一方、こうした実態は消費者にほとんど知らされていない。かさ上げ鑑定されたダイヤは、今も市場に出回り、購入者自身はそのことに気付いてさえいない。ある宝飾店関係者は「消費者自身が声を上げられる情報公開が必要」と指摘する。それには、業者名や不正の内容のみならず、鑑定書に記載されたダイヤのシリアル番号など公表し、誰もが賠償などを請求できる仕組みが求められるという。
業界の自浄能力に任せるだけでなく、消費者庁や経済産業省も、監督機能の強化を検討すべき問題ともいえそうだ。毎日新聞 2010年5月15日 2時31分(最終更新 5月15日 2時31分)
2010年5月21日に全国宝石学協会(全宝協) 東京、御徒町がホームページ上で発表したことによると。
- 社)宝石鑑別団体協議会を自主的に退会する
- ダイヤモンドの鑑定業務を一時停止する
- 協議会(AGL)は引き続き、鑑定に不当なものが含まれるか検証を続ける
文面からは 『騒がせたのは申し訳ないが、記事にあるような事実はありません』 というニュアンスで謝罪ということではないようです。
協議会(AGL)、ジュエリー業界側からしても 全宝協の業務停止や倒産などということは
かなりマイナスなので、とりあえずほとぼりが冷めるまで 様子を見ましょう。。。てな感じでしょうか。。
またしばらくさむ〜い、ここ東京御徒町になりそうです。
とばっちりは 全宝協に鑑定を依頼していた業者ですね(>_<) そして得するのはしばらくの間ライバル鑑定機関ってことですか。。
私個人としては 全宝協は鑑定、鑑別に関しては厳しい! という印象がかなり強かったし 特に鑑別に関する検査機械、テクニックについては先端だと信頼していたので
むずかしい鑑別依頼があったらどこに頼もうかしら。。
と、少々不安ではあります。
どうぞ 社内体質見直して出直しを期待します。
そして。。。 その他の鑑定鑑別機関もこれを教訓にモラルを徹底してもらいたいと思います。
なまいきな ひとりの業界端くれのかったな解釈とコメント、東京、御徒町からの発信でした。
ご清聴ありがとうございました
こちらのジュエリーリフォーム事例⇒
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